コバルトブルーからの飛翔

とりとめのない現実について書いていくブログ

写真を見て思ったことのはずが思わぬ拡がりまでもたらした。

 昨日、写真を見てきました。

 東京写真美術館の1968年展。(https://syabi.com/contents/exhibition/topic-1870.html)

 

 テーマは

 「写真とは」「日本とは」「近代とは」を探ります。

 とのことでした。

 

 印象に残った写真は(ネタバレ込かも)

 1968年に行われた写真100年史の写真の中にあった、原爆の写真と、江戸末期〜明治に至る志士たちの写真集。そして、学生運動の写真でした。

 最近土佐に行った事もありますが、龍馬伝見ていた事もありますが、幕末ってすごい歴史な気がして、でも150年前。つまり、1968年から見たらほんの100年前の出来事なんですよね。

 何が言いたいかというと、改めて歴史の重さと、あと歴史と思っていたものは案外もっと自分に近いものだったんだなということです。

 

 そして、1968年展を代表する写真達は全国的な学生運動の写真でした。

 他にも、都市の様子や、そこの人々の様子、等等印象的なものもありましたが、僕は時代を映した写真に興味がありましたので、これをチョイスということで。

 

 写真をみてこんな感情をもったのははじめてでした。

 すごく疑問だった事が

 

 「何も伝わってこなかったこと」

 

 なんか、なんだろう、写真ってもっと示唆に富んでいるものじゃないの?

 モノクロの映像も流れていましたが、怖いぐらい何も伝わってきませんでした。

 

 昨日その話をした時に、学生運動ってそもそもなんだったんだろうって話をして、

 個人的には、彼らは何か共通の目的があるわけではなく、目指すゴールも曖昧だけど、曖昧だからこそ「権力への抵抗」という集団形態をとって、集まっている。

 だから、「大事な何か」が伝わってこないんじゃないの?

 って個人的には思っていました。ちなみにこれは僕の偏見込みなので、この時代の熱さが羨ましい!という意見もあるのは当然だと思います。悪しからず。

 

 と、ここまで読んで頂いた皆様、実はここからが本題なのです。

 実は、この写真たちは大きな価値を僕にもたらしてくれていたのです。

 

 今日、父親とゴルフの練習場に行く際の車中で聞いてみました。

 

「昨日1968の写真展に行って学生運動をみたんだけど、なんか伝わってこなかったんだよね。あの時って日本中とかお父さんどんな感じだったん?」

 

 なんでも、その時父は高校二年で、大学の運動の煽りを受けて、高校生でも部屋を選挙して、机をバリケードにして、期末テストが延期になったことがあるそうです。(父は参加してませんでしたが)

 さらに、当時の生徒に対して「学生運動について思う事を発表しろ」みたいな授業のようなものがあったそうです。

 で、その時の父の回答は「真面目か!」という内容だったんですが、さらに、当時の熱狂は当時の熱狂でしかなかなかったということも言っていました。

 

 で、そんな話から派生して1968関連でなんでもビートルズ来日の日だけ祖父(父の父ですね)が8時以降もテレビを見せてくれたとか、なんかちょっと父親の家族話やら聞いた事無いようなあるような話も聞けたのでした。

 そんなわけで、こういう写真展に行って感じた事って、自分がその場で知るだけでなく、知識も人と通わせることで拡がっていくし、これもこれで写真の一つの価値なんじゃないかと思ったのでした。

 

 ちなみにゴルフの練習では後ろのゲージの人がセミプロ!で、色々と教えてもらったのでした。そして予定より3時間もオーバーしたのでしたww

 

 さて、今日はもうそろそろ寝ます。

 Have a good week day!!:)